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2010.10.10

エイプリルの七面鳥

April

感謝祭。
アメリカ人の間では親族や友人が集まって大規模なお食事会を行う、大年中行事らしいです(よく知らない)。
今調べたら、アメリカでは11月、カナダでは10月ということで、結構今の時期ですな(偶然)。

この映画は、その感謝祭の一日、ある家族の交流を描いています。

ニューヨークのマンションで黒人の彼氏と暮らす、いかにもチャラチャラした(先端を行く(^_^))小娘、主人公のエイプリル。
演じるはトム・クルーズとイチャイチャになる前のキュートなケイティ・ホームズ。
七面鳥料理を始めるのですが、明らかに慣れない手つき。どうも、田舎から家族が遊びに来るらしい。

で、この映画はエイプリルのもてなし準備と、田舎から車でやってくる家族の道中の様子が同時進行で語られていきます。

だんだんわかってくるのは、どうもエイプリルと母親は救いようのない犬猿の仲だということ。素朴な弟や妹と違ってあまりにぶっとんでいるエイプリル。彼女が田舎を出てニューヨークにいるのはそれなりのいろいろがあったと思われます。
しかし、母親が余命いくばくもないことがわかり、なんとか母娘のいい思い出を作りたいという父親の画策が今回の訪問につながったようです。(なにしろ、両親とも、どんなに頭を捻ってもエイプリルとのいい思い出が出てこないのが笑えます。)

道中、気が強いエイプリルの母が皮肉なブラックジョークの数々を振りまきながらも、少しずつ垣間見える死の影がせつないです。この女優さん超うまいな(アカデミーノミネート)。
そして、この訪問が今回も楽しい結果になるわけがないという思いが、彼女のイライラを増大させていきます。

でも、そのころ大親不孝娘エイプリルは大奮闘しております。

さて私、昨年度までの三年間、勤めてる役所内に研究組織を立ち上げ、そのまま研究員の肩書をもって大学の先生たちと政策研究をするという、およそ似つかわしくない仕事をしておりました。
映画研究などさせてもらえるわけもなく(^_^)、与えられたテーマは、簡単に言うと、「古くから住んでいる町の人たちと、引っ越してきたマンションの住民を仲良くさせましょう」といったものでした。
おわかりでしょうけど、これって難しいテーマというか、簡単に答えが出るもんでもないですよね。
まじめな?私はなんらかの結論を出そうとして苦しむはめになったのですが…

地域コミュニティの希薄化だなんだいっても、私自身がほとんど地域と関わりを持たず、結婚もせず、個人的な価値を存分に楽しんで、のんきに暮らしてる人間の代表選手なわけで。

高齢少子化をはじめとして、いろんな問題を認識してはいても、今更世の中が昔に戻ることもイメージできず、じゃあ全く新しい地域の枠組みを考え出すこともできず。

まあとにかく、いろいろ考えている時期にこの映画を見て、思うところいろいろあったわけでした。

部屋のオーブンが壊れてしまって、ふだんまったく交流のないマンション住民たちに助けを求めるエイプリル。
そんな彼女に親切にしてくれるのは、黒人の夫婦だったり、中国人の大家族だったり、ちょっとお約束ではありますが、心温まるシチュエーションではあります。
日本だって、外国人がこれだけ増えてますからね、今後のコミュニティのあり方を考えるときに、いろいろ参考になりますよ、アメリカの映画はね。

さあ、エイプリルとお母さんは無事に感謝祭を楽しめるのでしょうか?そして、お互いに心を開くことができたでしょうか?

結果は映画を見ていただくとして…

なんですな、この心の荒んだ私でさえ、「家族って最後のよりどころだ、どうせならもっといつも素直に出来ればいいのに」と思わせてくれたと言えば、わかりますね。

最高のラストが待ってますよ!

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コメント

すごいヒューマンタッチですねー。
なかなかこういった映画って、世間に広がりにくいじゃないですか、こういう映画を見つけるみやりんさんもすごいです。

こちらでも、古い地域では引っ越してきてもう20年も経つのに、先住民から「新しい人」って言われるらしいです。
もうそういった感覚がナンセンスですよね。
「新しい人」が入りやすい環境を作れるといいのに、って思いますが。。。
先日も町内会の会合で、本来は4月から班長が決まるのですが、住宅環境上、10月から班長という方が会合に恐る恐る入ってきました。私もそんな心細い気持ち解りますから、差し出がましいですがいの一番に声を掛けさせてもらいました。
peace of 町内会。
しかし、更新凄まじいですね、私もがんばろ。。。。

>コングBAさん

私がアドバイスをもらっていた先生は、どんなにレアなケースであっても、コミュニティがうまくいっている成功事例を徹底的に探せといつもおっしゃってました。

そして、そこには必ずキーパーソンがいるはずだと。

コングさんみたいな方がそうしたキーパーソンなのかもしれませんね。

この映画、普通にお勧めです。

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